アルスロデザイン株式会社

ＪＩＧＥＮ (ジゲン)は、ＣＴ画像を用いた人工膝関節置換術の３Ｄ手術計画を実際の手術で再現する手術計画誘導システムです。専用のソフトウエアにより、ＣＴ撮像データからコンピュータ上でＸ，Ｙ，Ｚ座標を再設定し生成された正確な横断面、冠状面、矢状面のＣＴ画像と解りやすい３次元の立体骨画像を見ながら、コンポーネントの内外側や前後位置、回旋、内外反、屈曲伸展の角度を視覚的にも数値的にも観察しながら、最適なインプラントの設置位置への配置シミュレーションが可能です。また、術中に用いる髄内ロッドの刺入位置や骨切り角度も正確にシミュレーションすることができます。

ＪＩＧＥＮの３Ｄ手術計画ソフトウエアを用いれば、ドクターは髄内ロッドの設置シミュレーションを元に様々な人工膝関節の機種やサイズ、設置位置を術前にシミュレーションすることができます。術前計画に必要とする時間は最短で15分程度で、計画したコンポーネントの設置位置に対しての骨切除位置が３次元的に算出されると同時にＪＩＧＥＮシステム専用手術器械の調整パラメータが自動算出されます。（これにより骨モデルを製造することなく、コンピュータ上の３Ｄ手術計画シミュレーションによってＪＩＥＧＥＮシステムの器械を調整して手術をすることができます。）手術中は人工関節メーカが用意した人工関節機種それぞれの専用骨切器械（4in1カットブロックやトライアル等）を使うことで、術前に立てた計画を反映して迅速にしかも極めて正確な手術を達成することができます。

CTデータをベースにMPR画像(Multi Planner Reconstruction)を作成して、３次元的に横断面、冠状面、矢状面の画像を見ながら的確なコンポーネントサイズを選択が可能です。大腿骨後顆軸、Trans  Epicondylar Axis(TEA)、Geometric Center Axis(GCA)などを基準として大腿骨コンポーネント回旋角度の初期位置の制御を行い、コンポーネントの設置位置、骨切り量、骨切り位置を３次元的に設定して計画を行います。また、屈曲伸展、内外反についても３次元的に随時確認が可能です。

３Ｄ手術計画の位置から髄内ロッドを骨髄内に設置し調整したＪＩＧＥＮ手術器械と組み合わせることで、３Ｄ手術計画を高精度に再現した骨切除位置に骨切除器械の固定ピンを誘導することが可能です。ナビゲーションシステムと比較して短時間、低侵襲、高精度、低価格を実現しております。

・従来のナビゲーションシステムを凌ぐ高精度の手術が実現できます。

・手術場に大掛かりな専用の装置搬入の必要がなくご利用いただけます。

・ナビゲーションのようにトラッカを立てたり、レジストレーションする必要はありません。